質の高い子ども向けパフォーマンス・アートを集めた恒例のVancouver International Children’s Festival。今年は2026年5月25日から31日までグランビルアイランド各所で開催されます。
なかでも注目を集めているのが、ジャグラーYUKIこと上田雄生さんの「All The Way From Japan」です。日本の伝統とサーカス、コメディを融合した独自のパフォーマンスで、日本でも見る機会の少ない太神楽をベースにしているそう!102ではYUKIさんに、見どころやジャグリングの魅力についてお聞きしました。
日本の伝統芸能「太神楽」を取り入れたパフォーマンス
今回のフェスティバルで披露する「All The Way From Japan」について、YUKIさんは、「江戸太神楽の『曲芸』を取り入れたパフォーマンスです」と説明してくれました。太神楽とは、昔から伝わる祝いの芸で、家々を回りながら無病息災や幸せを願い、曲芸を披露する伝統芸能です。
「現在では100人ほどしか演じていない貴重な芸で、日本でも観る機会が少ないんです。太神楽の曲芸で、皆さんにもなじみがあるのは、傘回し(かさまわし)ではないでしょうか。私が特に気に入っているのは、さまざまな驚きの要素が詰まった、五階茶碗というバランス芸です」。
見どころは「笑いと驚きに満ちたジャグリング、そして迫力あるフィナーレ」と語るYUKIさん。本番に備えて、今は練習に励む日々です。
取材時は、練習時間は「週に2〜3時間ほど」とことでしたが、「新しい演目・作品の制作や再演の準備期間に入ると、週8〜20時間ほどまで練習量を増やし、本番に向けて仕上げていきます」。華やかな舞台の裏には、地道な努力の積み重ねがあるようです。
ジャグリングとの出会いは幼少期から
ジャグリングを始めたきっかけについてもお聞きしました。「子どもの頃から物を使って遊ぶのが好きだったんです」とYUKIさん。ジャグリングの最初の記憶は、5歳頃におばあさまから教えてもらったお手玉だそう。
学童期にデビルスティックやヨーヨーなど当時流行していた道具に触れ、13歳の頃にはテレビ番組「TVチャンピオン」をきっかけに、ジャグリングの基礎も学びました。「でも、その時は長くは続かなかったんですけどね…(笑)」
YUKIさんがジャグリングと再会したのは、2006年、オランダでのワーキングホリデー中のこと。
「それ以来、ジャグリング・サーカスの分野には約20年携わっています。バンクーバーでジャグリング・フェスティバルを共同設立し、10年間運営してきました。また、世界で一番古いジャグリング協会『International Juggler’s Association』の理事も務めていました。現在は『Circollective Society for Circus Artists』の理事として、バンクーバーにおけるサーカスアーティストの機会創出に取り組んでいます」
ジャグリングの魅力は自分自身を自由に表現できること
ジャグリングの魅力について、YUKIさんは「自分自身を自由に表現できること。そしてこの芸を通して、ほかの人とユニークな形でコミュニケーションを取れること」と話します。
また、新しい技を習得する過程で、何百、何千回も失敗を繰り返すそうですが、「『失敗はただのプロセスである』と実感できるようになるんです。何ごとに対してもチャレンジ精神と忍耐力が身につくことも、大きな魅力の一つです」。
練習を重ねる一方で、ライブパフォーマンスでは思いがけないハプニングが起こることも。そのあたりについてYUKIさんは「ハプニングの内容にもよりますが、それを笑いに変えたり、お客様と一緒に緊張感を楽しんだりします」と話します。「僕にとってハプニングは『失敗』ではなく、その場でしか生まれないライブの一部。お客様とその瞬間を共有することで、より人間味のある、記憶に残るパフォーマンスにしていきたいと考えています」。
前向きな姿勢と努力によって生み出されるユニークなパフォーマンス、ぜひお見逃しなく!
Vancouver International Children’s Festival
開催日時:2026年5月25日(月)~5月31日(日)
場所:グランビルアイランド各所
「All The Way From Japan」
開催日時:2026年5月30日(土)16:00、5月31日(日)13:30、16:00
場所:Revue Stage(1601 Johnston St, Vancouver)
公式サイトはこちら
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