海上自衛隊の練習艦「かしま」が9月18日、ノースバンクーバーを出港しました。「かしま」は9月15日から18日までバンクーバーに滞在。期間中は船上でのレセプションや一般公開が行われ、地域との交流の機会が設けられました。
船上レセプションで日本文化を紹介
9月15日には、練習艦隊司令官の海将補・東良子(あずま・りょうこ)氏と、在バンクーバー日本国総領事館の高橋良明総領事が主催するレセプションが「かしま」船上で開かれました。
日系コミュニティー団体の代表者や各市の市長らが参加し、会場には日本の屋台をイメージした焼き鳥や天ぷら、寿司などが並びました。和太鼓の演奏など日本文化を紹介する催しもあり、参加者は船上で歓談しながら交流を深めました。
一般公開には4時間で2,950人
翌16日には、「かしま」の一般公開が行われました。公開時間は午前10時から午後2時までの4時間。艦内を見学しようと多くの人が訪れ、長い列が目立ちました。4時間の一般公開に訪れた人は2,950人に上りました。
海上自衛隊練習艦の「チャレンジコイン」
今回の訪問では、司令部の方から海上自衛隊の練習艦が使用する「チャレンジコイン」を見せてもらう機会も。チャレンジコインは、軍や警察など各国の政府機関で友好や功績などの記念として贈られるコインです。
隊員によると今回の遠洋練習航海でも訪問先での交流の際にチャレンジコインの交換を求められる機会が多いとのこと。こうした記念品を通じた交流も訪問先との親善の一つとなっているようです。
「遠洋練習航海」とは?
今回の「かしま」は、練習艦「やまぎり」とともに2026年度の遠洋練習航海に派遣されています。遠洋練習航海は、初級幹部が外洋航海を通じて、学校などで身につけた知識や技能を実地で学ぶとともに、幹部自衛官として必要な資質を養うことを目的としたものです。
また諸外国との親善訓練などを通じて国際感覚を養い、訪問国との友好親善を深めることも目的の一つ。太平洋、大西洋、カリブ海、ベーリング海などを航行します。1957年から毎年実施されている遠洋練習航海は、今回で70回目を迎えました。
2026年度遠洋練習航海
2026年度の遠洋練習航海は、5月16日から10月24日までの161日間にわたり実施されます。総航程は約3万200海里(約5万4,340km)。練習艦隊司令官の海将補・東良子氏が遠洋練習航海部隊を指揮し、練習艦「かしま」「やまぎり」の2隻が派遣されています。
第76期一般幹部候補生課程の卒業生を含む約530人が参加しています。

在バンクーバー日本国総領事館・高橋良明総領事(左)と練習艦隊司令官 海将補・東良子(あずま・りょうこ)氏(右)
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