Healthステキ女子への道

膣トレで健康な未来の鍵を

hiromi at retreat in arizona chitsutore
アリゾナのリトリートでグループレッスンをするひろみさん

膣トレって知っていますか?その呼び名から「なんだか、いやらしい!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。今回は、フィットネス・インストラクターとして東洋・西洋の枠を越えたウェルネスを追求するマックフェイル妃呂美さんに、なぜ膣トレが今注目されているのか、お話を伺いました。

なぜ膣トレが必要ですか?

まずは尿もれ対策ですね。女性の場合、自然分娩での産後、尿もれに悩んだり、また更年期を迎えると筋肉が衰えるため尿もれが起こりやすくなります。「女性の体はこんなものだろう。パットを使えばいいや」と誰にも相談せずに長年放置している女性が、仕事柄、意外と多いことに気づきました。でも何も対策を取らなければ、筋肉は衰えていく一方。自然になんて治ってくれないんですよ。そうなれば将来的にはオムツが必要になるかもしれませんね。

怖い現実ですね・・・

あとはガス漏れ、いわゆるオナラ漏れ対策ですね。こちらは性別に関係なく、ヨガに行くとたまにオナラをする人がいると思いますが・・・オナラを我慢できないという問題ですね。それがエスカレートすると便漏れに繋がることもあります。さらにひどくなると、膀胱が脱出することもあります。

プライベートレッスンをしているひろみさん

膣トレは男女問わず必要だという

男女共に膣トレが必要だということですね

その通りです。膣トレと呼んでいますが、膣自体のトレーニングではなくて、骨盤底筋群(尿管、膣、肛門の周りを囲んでいる筋肉)のトレーニングです。骨盤底筋群は、ハンモックのように内臓全体を支えており、内臓の一番下に位置しています。重力で骨盤底筋群が緩むと、臓器が下へ出てきます。女性の場合は、膣から子宮が出たり(子宮脱)、膀胱や直腸が出たり(膀胱脱、直腸脱)することがあります。女性は子宮という臓器を支える役目があるため男性より骨盤低筋群が弱くなるリスクが高いですが、男性も骨盤底筋群が衰えると、直腸が出たり、腹圧性尿失禁と呼ばれる尿漏れの原因となったり、ED(勃起不全、勃起障害)などの性機能障害のリスクがあります。

予防策はやはり膣トレの習慣づけですか?

ほとんどの人が上記のような問題を経験してから骨盤底筋群のケアを始めますが、予防のためにも30代から始めることをお勧めします。肌のスキンケアと同様に、基盤がしっかりしていれば、化粧のノリも良くなるでしょ。膣トレで骨盤底筋群を整えれば、前述の問題を防止できるだけでなく、さまざまな運動を楽しめるようになりますよ。

膣トレをすることで他にどんな効果がありますか?

骨盤底筋群は体の中心にあるため、ここを鍛えると、体の他の部位が緩む傾向にあります。要は、ふだん凝っているところが緩むので、腰痛や、首こりや肩こりの緩和が期待されます。また姿勢が改善され、血行も良くなり冷え性改善にも繋がります。さらに脳トレ効果もありますよ。見えない筋肉(インナーマッスル)を使うため、脳にも良い刺激になるんですよね。また体の土台がしっかりしていれば、不安が解消され、頭もスッキリします。体の不調は心ともつながっていますからね。

どれくらいで効果が出てきますか?

個人差がありますが、3週間から3ヶ月ですね。ただ何十年も無視してきた筋肉だから、「時間はかかるもんだ!」くらいの姿勢で望んでほしいです。日本では最近フェムケアとして注目されてきていますし、フランスでは産後、膣トレが医師から勧められ、保険が適応できるくらい普及しているようですよ。これを機会に一人でも多くの人に膣トレの存在を知ってもらいたいですね。


【編集部より】
ひろみさんの膣トレが世界中のどこからでもオンラインで受講できるようになりました。無料トライアルクラスは5月16日13時〜14時(オタワ)10時〜11時(バンクーバー)です。今回は特別料金も設定していただきました。ふだんの半額料金なので、この料金で参加できるのは今回だけかも!

【オンライン膣トレ4回コース】
日時:5月23日(木)、30日(木)、6月2日(木)、6月13日(木)の4回
毎週木曜日:10時から11時(バンクーバー時間)13時から14時(オタワ時間) 
費用:$48+GST
*欠席の場合は、後日ライブ動画の送付可。

お申し込みはこちらから  https://forms.gle/Vjx7NgaaVZdpMhpy6

【無料トライアルクラス】
5月16日(木)10時から11時(バンクーバー時間)13時から14時(オタワ時間)


アリゾナでヨガポーズをキメるひろみさん

膣トレ講師のマックフェイルひろみさん

マクフェイル妃呂美(マクフェイル・ひろみ)
エイジング・グレースフリー・オタワ代表。1999年からフィットネス・インストラクターとして、アクアフィットネス、ピラティス、パーソナル・トレイナー、太極拳、気功、といった東洋・西洋の枠を越えたウェルネスを追求するインストラクターとして活動。

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