懐かしい日本のお祭りを楽しみたい、子どもたちに日本の文化を伝えたい。そんな人は、日本のお祭り「パウエル・ストリート・フェスティバル」へどうぞ! かつて日系人街として賑わった「パウエル街」地区を中心に行われる、バンクーバーの夏の風物詩。伝統的な日本文化とバンクーバーの日系カルチャー、その両面を楽しめます。
お神輿、盆踊り、屋台フード…。日本の祭りを満喫
お祭りならではの催しと言えば、まずはお神輿ですよね。パウエル・ストリート・フェスティバル(以下パウエル祭)では、「バンクーバー神輿楽一」が登場します。賑やかなお囃子や掛け声とともに進むお神輿の熱気を、ぜひ間近で見てみてください! また、盆踊りの定番「炭坑節」も行われます。初心者でも、見よう見まねで踊れちゃうもの。浴衣で踊れば、なおさらお祭り気分アップ!
そして、外せないのがフード。今年もたこ焼き、お好み焼き、焼きとうもろこし、かき氷などのお祭りフードをはじめ、寿司、サーモンBBQ、ソーキそば、日本式クレープなどバラエティ豊かな和の味が登場。ライスバーガーや海苔タコス、甘酒と酒粕アイスフロートなど変わり種も必食です!
相撲に太鼓、スイカ割り。日本文化を見て、体験して!
毎年、たくさんのオーディエンスを集めて大盛り上がりなのが、相撲トーナメント。見るだけでも充分楽しめるけれど、当日に事前登録すれば参加もOK! 前日には初心者のための相撲ワークショップも。ほかにも剣術や空手、合気道、居合道、弓道など、さまざまな武術のデモが行われます。
ダンス、音楽のステージも見逃せません。注目は、さまざまなグループによる太鼓演奏。カナダ初の太鼓アンサンブル「語り太鼓」、アジア女性のグループ「さわぎ太鼓」、さらに沖縄の伝統エイサーを伝える「バンクーバー沖縄太鼓」など、個性豊かなパフォーマンスが勢ぞろいします。ほかにも尺八の演奏やよさこい、日本舞踊などがラインアップ。
またパウエル祭は、子どもたちが日本文化に触れる、絶好のチャンス! ヨーヨーすくい、スイカ割り、綱引き…。カナダではなかなか体験できない、懐かしい日本の遊びを、親子で楽しんでみては。
そして、見逃せないのがマーケットプレイス・ブース。浴衣や着物をリメイクしたウェア、和柄ファブリックの小物、アクセサリーなど、クオリティの高い和風グッズが揃っています。さらに、個性的な陶器やアート、手作りソープ、ローカルにも人気の「カワイイ」グッズまで。お気に入りを探してみてくださいね。
コンテンポラリーアートから歴史ツアーまで、日系カルチャー今昔
パウエル祭のもうひとつの側面は、バンクーバーが生んだ「日系カルチャー」に触れられること。そのひとつが、シンディ望月監督による映画「Between Pictures: The Lens of Tamio Wakayama」のオンデマンド上映。日系カナダ人写真家で、かつ公民権活動家のタミオ・ワカヤマをフィーチャーした、ドキュメンタリー映画です。さらに、琴と西洋楽器を融合させた独自の音楽を創るトリオKotojiro、暗黒舞踏にインスパイアされたココロ・ダンス、2013年に日加文学賞を受賞した作家レスリー・シモタカハラ氏による朗読と対話など、さまざまなフィールドで活躍する日系アーティストの活動や作品に触れることができます。
バンクーバー日系社会の歴史を知りたい人には、1907年の反アジア暴動を伝える歴史ツアー「360 ライオット・ウォーク」や、カナダ初の仏教寺院であるバンクーバー仏教会の本堂参拝も。
日本、そして日系コミュニティの豊かな文化を楽しめるパウエル祭。ぜひ行ってみてくださいね!
Powell Street Festival
日時:8/3(土)、4(日)11:30am〜7pm
場所:Oppenheimer Park (400 Block, Powell St Vancouver)ほか
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