息を呑むような美しい湖、雄大な山々、そして、そこに暮らす野生の動物や植物たち…。世界自然遺産にも登録されているカナディアン・ロッキーへ、この夏、ぜひ行ってみませんか? 今年は9月2日まで国立公園が入場無料なので、ちょっぴりお得に行けちゃいますよ!
でも見どころが多すぎて、初めてだと迷っちゃいますよね。そこで今回は、バンフで日本語オプショナルツアーを行っているトロコツアーズの代表・永作まさかずさんに、初ロッキーで抑えておきたいスポット、おすすめスポットを挙げてもらいました。ベテランガイドさんならではのおすすめコメントもお見逃しなく!
■カナディアン・ロッキーとは?
カナダからアメリカへと南北に伸びるロッキー山脈。そのカナダ国内の部分をカナディアン・ロッキー(The Canadian Rockies)と呼びます。カナディアン・ロッキーがあるのはアルバータ州、ブリティッシュ・コロンビア州で、バンフやジャスパーなど複数の国立公園、州立公園から成り立っています。
■ココは外せない! 初ロッキーで行きたいスポット8選
①モレーン湖(Moraine Lake)
眼を見張るような紺青の湖。神秘的な風情の湖を囲む、「テンピークス」と呼ばれる険しい山々…。これぞカナディアン・ロッキー! と口笛吹きたくなるような光景が広がっているのがモレーン湖です。「地元の人にもツーリストにも一番人気 」と永作さんも太鼓判!
かつては20ドル紙幣にも描かれていたという、この美しい湖。湖畔や遊歩道の突き当たりにあるロックパイル(岩の展望スポット)から景観を楽しむほか、レベルに合わせて選べるトレイルで周囲を散策するのも楽しいですよ!

絵葉書のようなモレーン湖の風景(Travel Alberta / Roth and Ramberg)
②レイク・ルイーズ(Lake Louise)
独特のターコイズブルーが美しいレイク・ルイーズも、絶対に外せないポイント! 「ロッキーの宝石箱と呼ばれる、最も有名な湖です。イギリスのビクトリア女王の四女、ルイーズ・キャロライン・アルバータ王女にちなんで名付けられました」と永作さん。
レイク・ルイーズは、カナディアン・ロッキー登山の発祥地でもあります。豪華ホテル「フェアモント・シャトー・レイク・ルイーズ」も、もともとは19世紀末に建てられた、旅行者向けのキャビンがそのルーツ。そんな歴史に思いを馳せながら、ハイキングやカヌーを楽しめます。

ロッキー観光の始まりの地でもあるレイク・ルイーズ(Travel Alberta)
③ペイトー湖(Peyto Lake)
「ロッキーの湖は、高いところから眺めると青さが増します。このペイトー湖には高い場所に展望台があるので、登山をしなくても美しい青を見ることができます」と永作さん。体力に限界のある観光客としては嬉しいところ…! 展望台からは湖はもちろん、はるか遠くの山脈まで見渡せます。

高い展望台から見渡せるペイトー湖(Banff & Lake Louise Tourism / Paul Zizka)
④ボウ湖(Bow Lake)
アイスフィールド・パークウェイの先にある氷河湖。「バンフやカルガリーを流れるボウ川の水源です。湖畔から、その源である大氷原の一部が見えます」と永作さん。また、標高1920メートルと高い場所にあるので、夏は希少な高山の植物なども観察できるそうです。年間の大部分が氷に閉ざされているボウ湖、秋になると湖は徐々に凍り始め、その上に花のような美しい「アイスフラワー」が形作られるとか。湖の周囲にはトレイルが整備されています。

希少な高山植物も観察できるボウ湖(Neil Zeller @ Neil_zee)
⑤タカカウ滝(Takakkaw Falls)
ヨーホー国立公園にある壮大な滝で、デラ滝に次いでカナダで2番目に高い滝です。落差はなんと350メートル! 永作さんによると「滝は2段に分かれていて、1段目の落差は50mです。ナイアガラの滝は落差60m。トレイルを進むと全身びしょ濡れになるくらいです」。
この滝は近くを流れるヨーホー川の支流で、その水源はデイリ氷河。タカカウというのはクリー語で「壮大な」という意味ですが、轟々と流れ落ちるさまは、まさにその言葉がぴったりです。

カナダで二番目に高いタカカウ滝 (Photo by Gene Dizon on Unsplash)
⑥レイク・アグネス(Lake Agnes)のハイキング
雄大な自然を楽しむなら、やっぱりハイキング! 永作さんオススメは、レイク・ルイーズから出発するレイク・アグネスのハイキングコースです。1時間半ほど歩くだけで、高所からレイク・ルイーズを見ることが出来るこのコース、上から見下ろしたときの湖の青さは必見ですよ! ここを歩かないと、ロッキーをハイキングしたことにはならないと言われている定番です。
コースは選択肢がたくさんあるので、体力やコンディションに合わせて選んだり、途中変更できるのが嬉しいですね。そして途中にトイレがあるのは、女性や子ども連れにとっては大変ありがたいです!

定番人気のレイク・アグネスのハイキングコース(ROAM Creative)
⑦コロンビア大氷原(Columbia Icefield)
カナディアン・ロッキーが誇る、北半球最大の氷原。観光では、コロンビア大氷原から伸びるアサバスカ氷河を見学できます。最大300メートルもの厚さを持つ太古の氷…悠久のロマンを感じますね!
有名なのは、雪上車で氷河の上に行くアトラクション。でも「環境破壊が気になる方にはハイキングがおすすめ」と永作さん。「高価なアトラクションに参加しなくても、氷河の先端近くまでハイキングで行けます」。

コロンビア大氷原は北半球最大の氷原(Pursuit / Mike Seehagel)
⑧バーミリオン湖(Vermilion Lakes)
バンフのダウンタウンから徒歩20分ほどと、気軽にアクセスできる湖。「一番深い部分でも1mなので湖というより湿地に見えるかもしれません」と永作さん。けれども「写真家や画家の風景の切り取り方によって、まったく異なる印象を楽しめるのが魅力。インスタ映えを狙うならこの湖です」というおすすめスポットです!
湖面に映るランドル山の姿は、ぜひカメラに収めたい絶景のひとつ。早朝や夕暮れ時には、桟橋のそばで姿を見せるムースに出会えるかも…!

バンフの街から至近のバーミリオン湖(写真提供:トロコツアーズ)
■こちらもおすすめ! 永作さんイチオシのスポット2選!
①カスケード・ガーデン(Cascade Gardens)
バンフのダウンタウンにある、段々畑状の美しいガーデン。永作さんのおすすめ理由は「この庭園から、最も美しいバンフの写真が撮れると言われているんです」。正面にそびえるのはカスケード山。気軽に行けるので、記念写真はぜひココで!
もちろん庭園自体も一見の価値あり。「古いレンガ造りの建物を中心に、美しい庭園が広がっています。派手さはなく落ち着いた雰囲気で散歩を楽しめます」。一年草、高山性の多年草が咲く約1.6ヘクタールの敷地内には、散策路が張り巡らされ、ピクニックの場所としても人気です。入場無料。

永作さんオススメの撮影スポット、カスケード・ガーデン(Travel Alberta / Katie Goldie)
②グラッシー湖(Grassi Lakes)
もうひとつ、永作さんおすすめのスポットは、バンフ国立公園の外側にあるグラッシー湖。「1時間ほどのハイキングでしか行けない湖です。湖の色は透明度が高いにも関わらず、クリスタルブルーの発色が素晴らしい。地元民の憩いの場所です」。
ハイキングの出発点は、バンフの隣町キャンモア近く。傾斜がゆるやかなイージーレベルのルートと、滝やキャンモア、ボウ・バレーの風景を楽しめる、やや難易度の高い森の中のルートがあります。

不思議な水の色に釘付け!グラッシー湖(Travel Alberta / ROAM Creative)
■ここも気になる! ロッキーQ&A
①バンクーバーからのアクセスは?
飛行機の場合、バンフへはカルガリー経由で。バンクーバー・カルガリー間は約1時間30分。時間のない人はもちろんこちらがオススメ。車の場合は約10時間。「朝9時にバンクーバーを出れば午後7時にバンフに着きます。弾丸旅行はちょっと…という方にはケロウナでのワイナリー訪問がおすすめです」(永作さん)
②場所によっては個人では行けない場所もあるって本当?
「モレーン湖は自家用車不可。ただし、公共のバスは個人で予約可能です。それ以外にツアー会社がシャトルバス・サービスを行っています。また、ヨーホー国立公園のバージェス頁岩と呼ばれる化石採掘サイトは立ち入り禁止。ただし、保護団体のツアーでなら訪問可能です」(永作さん)
■取材協力:トロコツアーズ
2006年設立、バンフ発の日本語オプショナルツアー専門会社。夏はモレーン湖、レイク・ルイーズなどを巡る定番ツアーのほか、野生動物に出会うイブニングサファリや、バンフ国立公園公認ガイドによるハイキングツアー、貸切り専用車プランも。
https://toloco.net/
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