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親だって悩んで生きてるよ!ADHDの子育て

今回で4回目となるアラカンYUKOのコラム。今回は夫について語りたいと思います。
今回で4回目となるアラカンYUKOのコラム。今回は夫について語りたいと思います。

こんにちは!子育てもそして(悲しいけれど)両親の介護も見送りも終わってしまい「たった一度の人生、今を出来るだけエンジョイしよう」と心に決めてるYUKOです。バンクーバー102の編集部の皆さんに「人生の先輩としてぜひコラムを書いてほしい」とお声掛けいただき、担当することになりました。第2回目は「親だって悩んで生きてるよ!ADHDの子育て」って話です・・・。


私、母が存命中、「ゆうこは本当にノー天気に生きてるわよね」ってよく言われていたの。自分でも楽天的な方かな、とは思うけどいえいえ、悩みだって人並みにあるんですよ。

私には37歳の長女を筆頭に34歳の息子、そして30歳になったばかりの次女がいます。あ、私の 歳がバレバレになりそうだけど、ティーンママだったってことにしておこうかな?(笑)

この3人の子供達のうち下の2人はADHD (注意欠陥障害) 持ってるの。知ってる人も多いと思う けど、注意散漫、時間やお金の管理ができない、片付けができない、落とし物や失くし物が異 常に多い、(毎日一つ二つは何か忘れるか失くして来る。) 個人差はあるもののこれらがよくあ る症状です…

娘は小さい頃から多動症のないボンヤリさん型のADHDで最初に「あれ?」って思ったのは2歳で始めたスイミングレッスンの時。赤ちゃんの時からお水が大好きだったから始めたんだけど、いつもグループの最後に泳ぎ出すの。結構速く泳げたからすぐに前の子につかえてしまって何度もレー ンで浮き沈みしながら止まってる。どうせなら一番最初に飛び込んでしまえば?って本人に 言ってもあまりお返事しないし、変わらない。

そして小学校に入ってすぐに先生から「聴力検査に行った方が良いかも、聞こえていないかもし れないから」と言われた時、はたと気づいたの。スイミングレッスンでインストラクターの言う事を聞いていないから何をしていいかわからな くて、グループの子達が泳ぐのを見て後に続いて真似してたんだ! 4年生くらいの時の先生との面談では、宿題や提出物が一つも出てないよと言われてびっくり仰 天。家ではちゃんと宿題やってるのになんで?!

同じ話題に集中出来なくてあちこちに話が飛んでしまうからスピーチセラピストに行った方が良いですと言われ、学校でクラスを抜けてセラピー取ったり… それでも小学校の時は担任の先生と連絡を取りつつ何とか毎日こなせていたけど、ハイスクー ルになったらとんでもなかった。

どんなに親子で頑張っても毎日学校に遅刻してたし、当時流行ってたナノとかグラフィング電卓とか高い物も何度失くしたことか… もちろんその度に落とし物ボックスを必死に探したけど、届いていた事は一度もなかったなあ。

Yuko Nayami

みんな悩んで生きてるよ!娘と京都に行った際の写真

ティーンエイジャーになったら二次的な問題もどんどん出てきて、毎日が戦闘モード。 私の方が参ってしまって、夜みんなのランチを作りながら毎晩のように涙が出て来てたの。 それを見た娘「お母さん、大丈夫?カウンセラーに行った方がいいんじゃない? 探すの手伝ってあげようか?」

「おいおい、毎日泣いてるのはあなたのせいなんだけど… 」と心の中で思ったのでした(苦笑)。

ファミリードクターに相談に行ってまた不覚にも泣いてしまい、そこから専門医を紹介されて 色々なテストやインタビューをやった後、9年生になって初めてADHDであるとの診断を受けたのでした。お薬も処方され、落し物も激減し少しずつ良い方向へ向かったの。 卒業は無理かもと思ってたハイスクールも無事卒業し、大学はなんと9年もかけて卒業。現在はNPOの職員として家庭内暴力で苦しんでいる女性や子供達を助けるお仕事をしています。

悩みや問題の多いティーンエイジャーをカウンセリングする勉強もしているの。 自分の辛かった過去の経験もあるからきっと優しい素晴らしいカウンセラーになると思う。

親として今でも心配なこともあるよ。長期に渡るお薬の副作用とか精神面でのサポートとか。でも理解し合えるパートナーも側についてくれてるし彼女ならきっと乗り越えられると信じてる。あの戦いの日々はうそのように今では私の一番の良き相談相手で楽しく旅行できるお友達のよ うでもある娘ちゃん。あ、最後に、彼女去年やっと車の免許も取って自分の働いたお金で車も買ったよ。30歳だからそのくらい当たり前なのかもしれないけど、それをとっても誇りに思う私なので す。亀さんも一歩一歩前進している!

お母ちゃんはあなたをとっても愛してるよ! 私が当時のカウンセラーに言われて今でも心に刻んで実践しようとしていること。それは「今日はこのセッションの後まっすぐ家に帰らないで映画を見たり買い物したり、美味しいものを食べてから帰ってね。自分が幸せじゃないと周りの人のこと幸せにできないよ。」

息子のことはまた書くね。


大人気アラ還女子Yukoの綴る「人生エンジョイ計画」コラム
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