バンクーバーでスキー・スノボができるゲレンデとして人気のグラウスマウンテン。ローカルスタッフが、アクセス法から山での楽しみ方まで徹底解説。
1. アクセス
バンクーバーからグラウスマウンテンへのアクセス方法は、車か公共機関の2種類。
【車の場合】
ダウンタウンからは車で約20分。
ライオンズゲートブリッジ経由で、North Vancouver ExitからMarine Driveに進み、Capilano Roadを左折して6kmほど。
アイアンワーカーズ・メモリアル・セカンドナローズブリッジ経由でCapilano Road Exit 14へ。出口を右折して北進4.5kmほど。
※駐車場料金は3時間 8ドル、1日券 10ドル、1年パス 50ドル。
※Evo Car Shareを利用の場合、駐車場内にあるサテライト・ホームゾーンでカーシェアを「終了」すると無料で駐車できる。
※駐車場入り口付近には、電気自動車の充電ステーションも。
【公共交通機関の場合】
ダウンタウンからは、シーバスを使用。ウォーターフロント駅から、ノースバンクーバーのロンズデールキー駅へ。ノースバンクーバーに到着したら、次は駅出口すぐにあるバスターミナルで236番のバスへ。そのまま終点のグラウスマウンテンまで。
バーナビー、ニューウェストミンスター方面からは、ノースバンクーバー行きのバスを利用。アイアンワーカーズ・メモリアル・セカンドナローズブリッジ経由でPhibbs Exchange(フィブス・エクスチェンジ)駅へ。そこで232番のバスに乗り換え、終点のグラウスマウンテンへ。
※バスのスケジュールやその他公共交通機関詳細については、TransLinkのウェブサイトで確認を。
2.ゲレンデがあるグラウスマウンテン頂上までの行き方
山の麓からゲレンデがあるグラウスマウンテンの頂上までは、スカイライドと呼ばれるゴンドラを利用。ゴンドラからは、バンクーバーの市街地や太平洋、ガルフ諸島、そして近隣の山々が一望できる。このようなユニークな体験ができるのは、ノースショアの山々ではグラウスマウンテンだけ。
3.チケットの購入方法と種類
【購入方法】
チケットはオンライン、またはゲストサービスで購入可能。事前購入していれば、混雑するゲストサービスへ行く必要はなく、そのままゴンドラの列に並ぶことができる。チケットの有無はゴンドラ乗り場で一人ひとり丹念にチェックされる。
【チケットの種類】(2024年1月12日現在)
SKI/SNOWBOARD DAY LIFT TICKET 平日リフトチケット 大人 84ドル、週末 94ドル、ナイトスキー67ドル
スキーやスノーボードをする際はこのチケットが必要。ゴンドラや入山料は、全てこのチケットに含まれている。ナイトスキーは4pmから。
3-DAY PLUS PASS 大人229ドル
上記の平日リフトリフトチケットの3日分。選んだ3日間(連続している必要なし)で利用可能。日割りすると、1日分のリフトチケット料金がお得になる。
WINTER SEASON PASS 大人999ドル
冬のシーズン中いつでも使えるパス。値段は購入時によって変わる。特典としてカフェ、レストラン、リーテールショップでの割引や、Mountain Interchange Programに参加する西カナダのスキー場のリフトチケットの割引がある。
Y2PLAY PASS 特別価格
毎年3月前後の時期に販売される。ノースショアにはゲレンデが3つあるが、その中でもこのパスが一番安い。それというのも、期間限定でシーズンパスの半額の値段で売りに出され、地元民の多くが利用。また購入した日からそのシーズン最終日プラス翌年の冬シーズン最終日まで丸ごと楽しめるのだ。例えば今年の3月1日に購入すると、2024年+2025年のシーズン最終日まで使用できる。特典は変更が多いので、今年のパスが出た際に確認してみよう。
※オンラインでのチケット購入、詳細についてはこちら
4. レンタル方法と料金
【レンタル方法】
オンラインで事前申し込み後、グラウスマウンテン頂上のレンタル・アウトポストでピックアップ。数に限りがあることや手続きに時間がかかることを考えると、当日にレンタルするよりも事前にウェブサイトから予約するのが確実だろう。
【レンタルできるもの、できないもの】
〇 スキー、スノーボード、ブーツ、ポール、スノーウェア、ヘルメット
✕ 手袋、ゴーグル
【レンタル料金】
スキー/スノーボードのパッケージ(スキー/スノーボード、ブーツ、ポール)大人64ドルから
※レンタル・アウトポストでは自前のギアのチューンナップや修理もしてくれる。
※レンタルについての詳細はこちらから。
5. コース
初級者向けから上級者向けまで。バンクーバーを一望できるコースや、森の中を縫って進むコース、超急斜面を滑り降りるコース、モーグルの練習に最適なコースなど、ユニークで魅力的なコースが豊富に揃う。今シーズンは暖冬の影響でまだオープンしていないコースが多いが、徐々にオープンし始めている。さまざまなコースを試し、お気に入りを見つけてほしい。
・初級者向けコース(緑色の◯)
平坦なエリアや簡単な斜面。
現在オープン:パラダイス、カット、シャレ―・ロード
・中級者向けコース(青色の☐)
ある程度の技術が必要な斜面や曲がりくねった道など。
現在オープン:デリバランス、エキスポ、ヘブンス・セイク、ローワー・ピーク、タイー・シュート、クーラズ・コーナー、マウンテン・ハイウェイ、ノーマンズ・ランド
・上級者向けコース(黒色の◆、または◆◆)
急斜面や技術的に難易度の高いエリアを含む。
現在オープン:ピーク(ピークは、コンディションによって中級~上級と変化するコース。1月12日現在は上級者向けに区分されている)、アッパー・ブレイジーズ、ローワー・パーゲトリー
・テレイン・パーク
”Terrain parks”(テレイン・パーク)は、トリックやジャンプをするためのボックス、レール、ランプなどが配置される特別なエリアである。グラウスマウンテンにはビギナーからエキスパートまでが楽しめる5つのパークが用意されている。
※コースやテレイン・パークを含む山の地図はこちら
※テレイン・パークの詳細はこちら
6. スキー以外にもスノーシューやスケートも
スキー・スノボ以外にもスノーシューハイクやスケート、ソリなど、子供から大人まで一日中満喫できるアクティビティが豊富だ。特にオススメしたいのがサンダーバード・リッジ・トレイルでのスノーシュー。トレイル中にある360度の景色が見渡せるスポットは圧巻の迫力。
また見逃せないのが、グラウスマウンテンのランドマークである「ライト・ウォーク」。スケート場の横の光り輝くトンネルをくぐり、雪の中でライトアップされたレイクや森を散歩するのはなんともロマンティックだ。
7. モダンなカフェにフードコート
充実した施設も、グラウスマウンテンの魅力。素晴らしい景色を望みながら美味しい料理を堪能できるレストラン、温かい飲み物やベイクドグッズを置くカフェやフードコートでの休憩も楽しみの一つ。ここでしか買えないギフトや地元で作られた工芸品、アウトドアのアパレルやギアを購入できるショップは、自分へのプレゼントや大切な人へのお土産を探すのに最適。
8. フレンドリーなスタッフ
リフト乗り場で、コーヒーショップで、レッスンで、どこでもにこやかに話しかけてくれるフレンドリーなスタッフは、地元の高校生や大学生から、この山で何十年も働いているという方までさまざまだ。世界中から観光客で賑わうゲレンデだけにスタッフの国際色も豊か。もちろん日本からワーホリやコープできたというスタッフも。スタッフと話すのが楽しいから、記者はこの山に通い続けていると言っても過言ではない。
最後に!行く前に、コンディションチェックは忘れずに。
山の天気は変わりやすい。快晴だと思っていたのに、突然雨や雪が降り出すことも。吹雪や霧のため視界が悪い日や風が強い日などは、コースがクローズする場合もあるため、訪問前には必ずコンディションや営業時間などをこちらでチェックしよう。
みなさんのグラウスマウンテン訪問が、素敵なものになりますように!
Grouse Mountain
時間:スキー・スノーボード 月曜から木曜 9am – 9pm、金曜 9am-10pm、土曜 8am-10pm、日曜 8am-9pm/ その他の施設・アクティビティの時間はこちらから
場所:6400 Nancy Greene Way, North Vancouver, BC V7R 4K9
ウェブサイトはこちらから
(取材、写真 パーバッカー真智子)
【合わせて訪れたい観光スポット】
グラウスマウンテンのすぐ近くには、キャピラノ・サスペンションブリッジがある。クリスマスから引き続き行われているキャニオン・ライツは1月21日まで。2月2日から25日はバレンタインイベントのラブ・ライツが開催。グラウスマウンテンで目一杯体を動かした後は、サスペンションブリッジのライトアップで心充たされる夢のような時間を過ごしてみるのも楽しいだろう。