皆さん、お久しぶりです。
子育てもそして(悲しいけれど)両親の介護も見送りも終わってしまい「たった一度の人生、今を出来るだけエンジョイしよう」と心に決めてるYUKOです。バンクーバー102の編集部の皆さんに「人生の先輩としてぜひコラムを書いてほしい」とお声掛けいただき、コラムを担当することになり今回で10回目。
最近、色々と考えさせられた出来事が2つあったので、今日はそのお話をしますね。
以前、私のコラムを読んでくださった方はご存じだと思うけれど、私はダンスフィットネスのズンバが大好き。
たくさんのインストラクターさん達を追いかけ始めて、もう10年。車で片道1時間以上かかっても、「このインストラクターさんのクラスを受けてみたい!」と思えば、どこへでも出かけていく自他ともに認めるズンバクレイジー!笑
そんな私が毎年夏、とても楽しみにしているのが、毎週月曜日バンクーバーのウォーターフロントで開催される無料のアウトドアズンバセッション。
私にとっては、夏の恒例行事のようなものなんです。
先週も友達と一緒に参加して、いつものように前の方で踊り始めたんだけど…
何曲か踊ったところで、突然、私の肘に「ゴツン!」と何かが当たったので、びっくりして振り返ると、知らない女性が私の真後ろで踊っている!
「あれ?いつの間に?」
私の隣にも後ろにも友達がいたはずなのに、その女性はどこからともなく現れて、私と友達の間にある、ほんのわずかなスペースに入り込んでいたの。
その日は数百人もの人が集まっていて、人と人との間隔は本当にギリギリ。
私たちも隣の人と手足がぶつからないように、半歩ずつ前後にずれたり、少し体を斜めにしたりしながら踊っていたくらい。
思わず私は、「どこから入って来たの?」と言ってしまった。
すると、その女性は「ずっとここにいたわよ」と。
それを聞いた友達が、「ううん、そうじゃないでしょ!」と反撃。
すると、その女性は居心地が悪くなったのか、「あなた達は優しくないのね」と捨て台詞を残して、どこかへ消えてしまった。
私と友達は、しばし目が点……。
でも、せっかく楽しみにして来たズンバの時間を、こんなことで嫌な気分にしたくない。
「もう気にしない、気にしない!」と気持ちを切り替えて、また踊り続けた。
すると、終わり頃になって、なんとその女性がまたやって来たの。
そして一言。
「私はインストラクターなのよ!」
私は思わず、
「じゃあ、もっと最悪ね」
と言ってしまった。
その女性は、またどこかへ消えて行きました…。
いやいや、インストラクターだったら、一般の参加者以上に周りの状況に気を配って、みんなが気持ちよく、そして安全に踊れるようにするものじゃないのかな?
彼女のクラスでは、クラスが始まってからでも遅れて来た人が狭いスペースでも、前列でも自由に割り込んでもいいの?
インストラクターさんの動きがよく見えるように前列で踊りたくて、頑張って家を早く出て来た人はどうなるの?
私と友達は背が低いから前に背の高い人がいたら全く見えなくなっちゃうんだけどな…
「インストラクターだからこそ、周りに配慮する」という考え方ではないのかな?
ふと、そんなことを考えてしまった。
そして、もう一つ考えたのが、
「これって、私が規律や礼儀を重んじる教育を受けてきた日本人だからなのかな?」
ということ。
私にとって「当たり前」だと思っていることが、国や文化が違えば、まったく当たり前ではないこともある。
もちろん、これは国籍の問題というより、その人自身の性格や考え方の違いなのかもしれない。
人それぞれ、常識や「普通」の基準って違うものなのかな……と、考えさせられた出来事だったなあ。
そして、もう一つの出来事。
北米、特にアメリカでは、交通事故などが起きた時、「たとえ自分が悪くても謝ってはいけない。謝ったら、訴訟になった時に不利になるから」なんていう話を聞くよね。
カナダでは、ちょっと通りすがりにぶつかっただけでも「Sorry!」とすぐに謝る人が多いような気がするけれど……。
実は私、1か月ほど前に小さな接触事故に遭ったの。
住宅街の狭い道路を、駐車できそうな場所を探しながら、ゆっくり車を走らせていた時のこと。
路地から自転車に乗った人が出てくるのが見えたので、私はブレーキを踏んだ。
スピードが出ていなかったので、車はすぐに止まったのだけれど、自転車の男性は止まらず、そのまま左にハンドルを切ったため、私の車にぶつかってしまった。
男性はバランスを崩し、自転車に乗ったまま斜めに車に寄りかかるような形に。
そうしたらなんと、自転車のブレーキ部分の金具が、私の車の窓ガラスとボンネットの隙間に入り込んでしまったの。

自転車のブレーキ部分の金具が、車の窓ガラスとボンネットの隙間に
30代くらいの白人男性だったけれど、自転車から降りるとすぐに、
「ああ、僕が悪かった。ごめんなさい」
と、何度も何度も謝ってくれた。
そして、
「僕の自転車のブレーキが効かなかったんだ。ごめんなさい」
と言いながら、隙間に食い込んだブレーキ部分を何度も引っ張ったり持ち上げたりして、やっとのことで外した。
ぶつかった直後にお互いの無事を確認し、車と自転車の事故写真を何枚も撮影。そして、免許証の写真と連絡先も交換した。
幸い、コツンとぶつかった程度だったので、2人とも怪我は全くなかったのでよかった!
ただ、残念なことに、自転車がぶつかった私の車のボンネットには、結構大きなへこみができてしまった。
私も忙しかったので、しばらくそのままにしていたのだけれど、先日ようやくBC州の保険会社に事故の手続きをしたんだよね。
最初に担当者へ事故の状況を説明した時点では、事故のビデオも目撃者もなし。
車と自転車の接触事故ということで、私が自分の保険を使って車を修理することになり、来年から向こう10年間保険料も上がると言われた。
「まあ、そうなるよね……」と諦め半分思っていたのだけれど、その後、保険会社の担当者が自転車の男性からも話を聞いたところ、状況が一変。
彼が事故について全面的に自分の非を認めてくれたの。
その結果、私は自分の保険を使わずに済み、彼が修理代を個人で支払ってくれることになった。
何よりも先に、彼の正直さと誠実さに感謝の気持ちが湧いてきちゃった。
私のように英語が第二言語のおばさん相手なら、事故の状況を自分に都合のいいように説明することだって、もしかしたらできたかもしれない。
でも、彼はそうしなかった。
自分に非があることを正直に認めてくれたんだよ。
「ありがたいなぁ」
そして、
「世の中、まだまだ捨てたもんじゃないぞ」
そんな温かい気持ちになった。
同じ一週間の中で、ちょっとムッとする出来事があったかと思えば、人の誠実さに心が温まる出来事もあった。
本当に、世の中には色んな人がいる。
「普通」や「常識」って何だろう?
人との距離感や、周りへの配慮、そして自分が間違った時に素直に認めること。
国や文化が違っても、結局は一人ひとりの人間性なのかもしれない。
ちょっとムッとしたり、考えさせられたり、最後には温かい気持ちに満たされた一週間だった。
みんなもきっと似たような経験があるよね。
このコラムを書いてから、1ヶ月が過ぎて車の件での後日談。自転車に乗っていた彼は最後の最後まで誠実に対応してくれたよ。
私がいくつかのボディショップから見積もりを取って2人の納得のいくショップで修理してもらうことになり、彼は前もって4000ドル近い支払いを済ませてくれ、そのショップからの支払い済みの連絡をもらって私は安心して車を直してもらいました!事故からなんと数ヶ月も経ってしまったけどついに先週、ピカピカになって戻って来た車に気持ちよく乗ってるよ。
彼にもお礼のメッセージを送りました。
接触事故は不運だったけどこんなに正直で誠実な人がいることに心が安らぐ穏やかな気持ちで日々を送っています。
世の中、本当に色々な人がいるね。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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