新規申請・更新するなら、5日で交付できる今がチャンス! 3月からは約1ヶ月
今年の3月24日から、日本のパスポートの新規申請・更新をするには交付まで約1ヶ月かかることになりました。今回は在バンクーバー日本国総領事館のパスポート担当者に、変更点についてお話を伺いました。
3月24日までに手続きを完了すれば、平日5日で交付可能
まず、この記事を読んでいる皆さん、日本のパスポートの残存有効期間を確認してみてください。「数ヶ月しか残っていない!」という方はこのタイミングで*1更新手続きをされることをおすすめします。というのも、3月24日までにパスポートの更新手続きを完了すれば、交付までにかかる時間はわずか5日間です。しかし3月24日以降に更新手続きを行うと、交付まで約1ヶ月を要することになります。
(*1日本のパスポートの更新申請は、残存有効期間が1年を切ってから可能です。)
なぜ、こんなに時間がかかるのか?
これまで、在外公館でパスポートを印刷していましたが、各国の現地時間3月24日受付分からは偽造・変造対策を強化した新たなパスポートが国立印刷局でのみ印刷されることになりました。今後は、海外の在外公館では、従来のとおり窓口で受け付けた申請書を日本にデータ送信する、あるいは、申請者がオンラインで東京の外務省に申請し、そのデータをもとに日本国内の国立印刷局でパスポートが作成されます。印刷が完了したパスポートは外務省を経由して、各在外公館に送付されます。この一連の流れに約1ヶ月を要するため、発行まで時間がかかるようになります。
なぜ、印刷場所を変更するのか?
世界中の国々は、パスポート発行に際して「国際民間航空機関(ICAO)」の勧告を踏まえた対応が求められます。その勧告のひとつとして、パスポートの印刷は原則各国1ヶ所(最大でも2ヶ所)で行うべきであるという規定があります。日本もこの規定に従い、国立印刷局のみで印刷することになりました。
新しいパスポートは、なにが変わるのか?
3月24日受付分から発行されるパスポートは、人定事項ページ(顔写真が印刷されているページ)が、現在の紙からプラスチック基材に変更されます。これは、パスポートの偽造・変造防止対策として、プラスチック基材の上に特殊レーザーで印字する技術を使用するようです。
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これから新規申請・更新を考えている方は、発行までの期間を考慮して早めに手続きを済ませることをおすすめします。詳細は日本国総領事館のウェブサイトをご覧ください。https://www.vancouver.ca.emb-japan.go.jp/itpr_ja/2025passportguidance.html
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