Lifestyle

ビクトリアに来たらロイヤルBC博物館

ビクトリアで見逃せないのがロイヤルBC博物館

ビクトリアに来たら、絶対に見逃せないのがロイヤルBC博物館です!カナダの小学校で働く図書館司書の同僚と一泊二日のビクトリア旅行を計画した際、彼女が最初に候補に挙げたのもこの博物館でした。今回は、カナダ国内外から多くの訪問者が魅了されるビクトリアの人気スポット、ロイヤルBC博物館の魅力を、小学校の教員である私たちの視点からご紹介します。

ロイヤルBC博物館とは?

ロイヤルBC博物館は、カナダで最も古くから運営されている博物館の 1 つです。設立されたのは、なんと1886年。ビクトリアの植民地開拓初期から、州の重要な遺物や標本を収集し、将来の世代のために保存しています。現在は、州のアーカイブとIMAXシアターも併設されています。ビクトリアのダウンタウンの中心地、州議事堂のすぐ隣に位置しており、アクセスも抜群です。

ロイヤルBC博物館の特徴

ロイヤルBC博物館では、自然史ギャラリー(Natural history gallery)、BC州の成り立ちギャラリー(Becoming BC gallery)、そして先住民ギャラリー(First Peoples gallery)の3つの常設展と、期間ごとに入れ替わる特別展を楽しむことができます。

700万点を超えるコレクションの数々は、ほとんどがブリティッシュコロンビア州や近隣の州・準州からのものだそうです。

見どころ

1)本物の世界を体感

ロイヤルBC博物館の見どころは、なんといってもその展示方法の工夫です。博物館が「見る」ものだと思っていたら大間違い!まるで「本物」の世界がそこにあります。

図書館司書の同僚が特に楽しみにしていたのが、自然史ギャラリー。子供の頃、ここに連れてきてもらった時、「本物」の動物たちに溢れているこの展示にとても感動し、今でもその「すごかった!」という印象が心に残っていると話していました。

実際に足を踏み入れると、納得!博物館のシンボルでもある巨大なマンモスに迎えられ、さらに進むとまるで「本物」の森の中にいるような動物の鳴き声や自然の音が聞こえてきます。湿度まで森そのもの(のような気がしました)。背景も、絵とは思えないほどのナチュラルなクオリティにびっくりです。海岸ゾーンでは、潮の満ち引きやトドやアシカ、鳥たちの鳴き声が聞こえてくると思ったら、本物のイソギンチャクやヒトデまで!さらに進むと、オーシャンステーションにたどり着きます。ここでは、ビクトリア朝時代の潜水艦に乗って、ブリティッシュコロンビア州沖の海中の世界を体験できます。綺麗な水槽の中には、エビを見つけることができました。大人でも十分感動できるこれらの展示、子供の心に永遠に焼き付くのも頷けます。

2)先住民の歴史

ここに来たもう一つの理由は、先住民やBC州の歴史が、現在の博物館で、どのように展示され、解説されているのかを確かめたかったから。私たちが住んでいるBC州の各地が、もともとどの部族の領土であったかなど歴史的背景が語られており、3階にある新しい展示「私たちの生きた言語(Our Living Languages)」では、それぞれの部族の言葉や歴史についても学べます。言語や文化の継承は、今後のカナダの大きな課題であることが肌で感じることができます。

3)BC州の歴史

同じく3階にあるオールドタウンの展示は、約18か月の休館を経て、2023年に解説や展示を更新し、スペースを縮小して再オープンしたそうです。バンクーバーの黒人コミュニティがあったホーガンズアレイはご存じですか?ここでは、そこに住んでいた寝台車のポーターたちの歴史が追加されてあり、先住民文化大使と共同で制作したLiving Cultures映画の上映もありました。オールドタウンというエリアを歩いていると、なんと日本とのつながりも発見!日系カナダ人で写真家だったハヤシ・センジロウさんの写真館が再現されていました。

また以前ここで展示されていたトーテムポールが、2023年にヌクサルク族のもとに返還されたことも大きなニュースになったといいます。2024年の現在も、展示における多様性と包括性の向上に取り組んでいるため、先住民ギャラリーとBC州の成り立ちギャラリーの一部は、一般公開されていないとのことでした。一部公開されていないとは思えないほどの迫力満点の博物館、二人して十分楽しむことができましたよ。

これからも進化し続けるロイヤルBC博物館、何度も訪れたくなる博物館です。帰る前には、ぜひ、ミュージアムショップへ!ロイヤルBC博物館限定のマンモスグッズや、先住民アートやアクセサリーも充実していますよ。


BC ロイヤル博物館
📍675 Belleville Street,Victoria, BC V8W 9W2
ウェブサイトはこちら

博物館入場料
大人(19歳以上) 29.95ドル
シニア(65歳以上) 19.95ドル
ユース(6~18歳) 16.95ドル
学生(19歳以上、身分証明書所持者) 19.95ドル
子供(3~5歳) 無料

営業時間:
毎日:午前10時~午後6時
12月25日と1月1日は休業
ロイヤルミュージアムショップの営業時間は変更になる場合があります


こんな記事も読まれています
ビクトリアの「Malahat Skywalk」(マラハット・スカイウォーク)

You may also like

メトロバンクーバーで注目の「アカデミック」な習い事 7選
Lifestyle

【話題沸騰!】メトロバンクーバーで注目の「アカデミック」な習い事 7選

「学校の授業じゃ物足りない」「授業についていけない」という子どもたちと、その背中を見守りながら「夢中になれる何かを見つけてほしい」と願う保護者たち。今回は子ども一人ひとりに寄り添った学びを提供する学習サポートやSTEAM(スティーム)教育に特化した学習機関をご紹介します。
2025年度 メトロバンクーバーで通える日本語学校や日本語クラス
Lifestyle

【申し込みスタート!】2025年度 メトロバンクーバーで通える日本語学校や日本語クラス

メトロバンクーバーには、豊かな教育環境を提供する日本語学校が多数あります。2025年9月の新学期に向けて申し込みを開始した学校から、随時生徒募集を行っている学校まで、特色や情報を簡潔にまとめました。お子さんが楽しく学びながら成長できる最適な日本語学校選びを始めましょう!
「第8回バンクーバー・ジャパンボウル」
Lifestyle

第8回バンクーバー・ジャパンボウル リポート

日本語を学んでいる高校生による熱き戦い「第8回バンクーバー・ジャパンボウル」が3月8日、日系文化センター・博物館で行われました。会場の熱量は青春そのもの!今回、初めてジャパンボウルを取材しましたが、こんなにも日本に興味をもち、学んでくれている学生がいることに驚きと感動の1日となりました。

Comments are closed.

More in Lifestyle

Lifestyle

好きなことが人生を豊かにする

「たった一度の人生、今を出来るだけエンジョイしよう」と心に決めているアラカンコラムニストのYUKOです。バンクーバー102の編集部の皆さんから「人生の先輩としてぜひコラムを書いてほしい」とお声掛けいただき、担当することになったこのコラム!6回目となる今回は、「好きなことが人生を豊かにする」です。
髙橋良明在バンクーバー日本国総領事(右)、アン・カンBC州高等教育技能大臣(真ん中)ハーバート・オノ日系文化センター・博物館会長(左)
Lifestyle

天皇陛下65歳の誕生日祝賀レセプション開催 バンクーバー

天皇陛下の満65歳の誕生日を記念した祝賀レセプションが3月7日にマリオット・バンクーバー・ピナクル・ダウンタウンで開催されました。 連邦議員、州議会議員、市長、市議、日本とカナダのビジネス・文化・教育関係者、日系カナダ人団体・在留邦人の代表など総勢300人が出席し、華やかな雰囲気の中、盛大に執り行われました。